普段からテレビのニュースは批判的な立場で見ていることが多いのだが、海上保安庁の尖閣諸島沖中国漁船追突事故のビデオ流出に関して、とてつもない違和感を感じていた。
そもそもニュース番組では言っている事が理解できないく、イライラすることが多いのであまりキチンと聞いているわけではないのだが、躍起になって犯人探しをしているマスコミは一体何がしたいのだろう。
そこで、ネットの記事の中に、なぜ自分が違和感を感じていたのか、ある程度理解できるものを見つけた。
『政府と一体化して尖閣ビデオの“犯人探し”に奔走する、矜持なき日本の記者クラブメディアを嗤う』
http://diamond.jp/articles/-/10043
権力監視を使命とし、それ自体を存在意義としているはずのマスコミが、日本政府が隠そうとしている映像のことは取り上げずに、流出させた保安官の罪ばかりを報道する。もうすでに日中間の軋轢のことはどうでもよく、「流出だ!流出だ!」とばかり報道する。
なにかおかしいとは思わないのか・・・。
彼らにとっては、日中関係も芸能人のゴシップネタも同レベルの出来事でしかないのであろう。つまりは視聴率か。
監視するはずの権力に迎合し、視聴者に対しても迎合し、自らの役割を果たさずに権利ばかりを主張する。
さきほど、帰宅中に聞いているラジオにて耳を疑うような発言を聞いた。それは、J-waveのジャム・ザ・ワールドという番組。ニュースを読み取る感性を伝えてくれるらしい。
番組ナビゲーターの言葉
「基本的大前提として、国民の知る権利よりも国益が優先されるわけですが・・・」
インタビューを受けてた側の人間の方があわてて取り繕ってましたがね。
ほんと、いったいマスコミは何がしたいんだ?